今回は初心者向けにラジコンのおすすめプロポと失敗しない選び方について解説していきます。
まず結論ですが、初心者でもミドルエンドプロポを購入することをおすすめします。
理由は、エントリーモデルと比較すると比べ物にならないほど性能が高く、長く使えるからです。
また、ドリフトを始めたいなら液晶付きのミドルクラス以上のプロポが必須となります。
プロポ選びの失敗としては、何も考えずにファインスペックなどの初心者向けプロポセットを買ってしまうことです。
たしかに、ファインスペックはタミヤから発売されているオールインワンセットで、価格もお手頃でコスパが良いので一見良さそうに思えます。
しかし、ファインスペックの最大の問題点は発展性がないことです。
ラジコンを長く楽しむという視点が欠けているので、走らせておしまいという結果になりかねません。
本記事を読んでいただくことで、自分にどのプロポが適しているかを理解していただけます。
プロポとは?ラジコン操作の要になる重要パーツ
プロポの役割と仕組み
プロポは、ラジコンカーの「ハンドル」と「アクセル」を操作する重要な機器です。
プロポからの信号を受信機が受け取り、サーボやモーターに正確に動きを伝えるため、操作性や反応速度に直結します。
プロポ選びが走行性能に影響する理由
- 応答速度が遅いと、曲がるタイミングがずれやすい
- 設定機能が少ないと、パーツ交換やセッティングの幅が狭くなる
- 特にドリフトや高速走行では、プロポ性能が顕著に走りに影響します
そのため、当サイトでは初心者でもミドルクラスのプロポをおすすめしています。
ホイラータイプとスティックタイプ
- ホイラータイプ(ピストルグリップ型):
トリガーとハンドル型ホイールがあり、人間工学的にも扱いやすく、現在主流のスタイルです。 - スティックタイプ(双方向スティック型):
ラジコンといえばスティックタイプをイメージされる方も少なくないでしょう。しかし直感的なホイラータイプと対照的に、操作が難しく初心者にはとっつきづらいことが多く、RCカー/ ラジコンカーにおいては現在ではほとんど使用されていません。
どうしてもスティックタイプが欲しいという方には、下記のサンワのスティックタイププロポがおすすめです。

18000円程度で受信機混みなのでコスパも良いです。
スティックタイプでなければダメだ!というよほど強い意志がない限り、以下に紹介するホイラータイプをおすすめします。
ラジコンプロポの4つのクラスと特徴
ラジコンのプロポには、エントリー・ミドル・ハイエンドの3つのクラスがあります。
更にここにエントリー以前として、ファインスペックやRTRに付属してくるプロポを加えた4つのクラスがあると思ってください。
クラスがあがるごとに価格と性能があがります。
サーキットに通う人の8割以上がミドルクラス以上のプロポを使用しています。
ファインスペック:お手頃価格で購入しやすいが発展性がない
ファインスペックはタミヤから発売されているオールインワンのプロポセットです。
お値段も1万円程度で販売されており、もっとも売れているプロポセットです。
しかし、プロポで設定できる項目がトリムしかなく、発展性がないのが問題です。
①お子さんに遊ばせる
②ラジコンにハマるかどうか分からなくて不安
こういった方にはファインスペックはおすすめです。
しかし、発展性がないのでハマってしまったら必然的にプロポをステップアップする必要があります。
他社製の完成済みラジコンRTR(レディトゥラン)に付属してくるプロポもファインスペックと性能は同じで、こちらも発展性がないのいずれはステップアップする必要があります。
エントリー:価格は安いが拡張性が少ない
エントリープロポは低価格ですがでセッティングできる機能が少なくいので拡張性に限界があります。
とりあえず始めてみたいという方にはエントリーモデルのプロポがおすすめです。
購入するならサンワのMT-Rかフタバの3PVがおすすめです。
ミドルエンド:初心者にもおすすめできるバランス型
価格と多機能性のバランスがよく、液晶を使ってジャイロ・サーボ設定にも対応しています。
初心者から中級者以上まで長く使えるのがミドルクラスプロポの利点です。
ハイエンド:競技志向。初心者にはオーバースペック
高精度・高速応答が魅力ですが、価格が8万円以上しますで最初は不要です。
まずはミドルクラスプロポから始めて、大会で入賞を目指すレベルからハイエンドプロポは必須の装備となります。
なぜ初心者でもミドルエンドプロポがおすすめなのか
機能と価格のバランスが良く、長く使える
エントリーモデルより価格は高いです。(3万円前後)
しかし、長期的に使い続けられるのでコスパに優れます。
将来的なパーツ交換やセッティングに対応できる
ミドルエンドプロポから、液晶を使ってスロットルレスポンスやジャイロ感度、サーボの微調整など、幅広いセッティングが可能で拡張性が高いです。
ドリフトラジコンでは必須のジャイロ・サーボ設定が可能
ドリフトをするなら、液晶を通してジャイロ感度やサーボの動きを調整する機能と、3チャンネル接続可能なプロポが必要です。
そのため、ドリラジを始めるならミドルエンド以上のプロポは必須です。

クラス別おすすめプロポ紹介
ここからは、各クラス別のおすすめプロポを紹介していきます。
タミヤ ファインスペック

タミヤ(TAMIYA) RCシステム No.53 ファインスペック2.4G 電動RCドライブセット
- 走行する、ラジコンを始めるということだけを目的としたスターターセット
- ラジコンの仕組み・構造を理解するにはうってつけの商品
- 走らせることだけを目的としているので発展性がない
- 送信機とプロポが一体となっているため増車ができない。新しくラジコンを増やしたい場合、さらにファインスペックを追加購入する必要がある。
タミヤのファインスペックはもっとも売れているプロポセットです。
しかし、走らせることだけが目的で発展性がないので使用できる期間がとても短いのが問題点です。
ラジコンの仕組みや構造など面倒臭いことぬきにして、ファインスペックとラジコンを揃えれば走らせることができるのでとりあえず始めてみたい人にはおすすめの商品です。
【エントリー】サンワ MX-6

- 最低限の機能を備えた入門モデルで、価格も安く初めての1台に適しています。
- MX-6を買うならプロポセットの方が割安なので、プロポセットを購入するのも良いでしょう。
- フタバ製のエントリープロポが欲しい場合は、3PVがおすすめです。こちらの方がコスパが良いのでフタバ製プロポで初めるのもおすすめしています。
- 受信機を追加すればプロポ1台で最大10台まで増車可能。
【ミドルエンド】フタバ 4PM Plus

- 高速応答・多機能搭載で、ドリフト・オンロード・オフロードすべてに対応可能なベストバランスモデル。
- サンワ製のミドルエンドプロポが欲しい場合は、MT-5がおすすめです。
【ハイエンド】サンワM17Sやフタバ10PX

- このレベルのプロポを求める人なら当サイトを参照せずとも自分でプロポを選べるでしょう。

ちなみに先生はM17を使用しているよ!
このリンクで先生のドリラジシャーシを解説してるからラジドリに興味がある人は読んでいってね。
サンワとフタバ、どっちがおすすめ?
サンワ製とフタバ製、どっちがおすすめかを問われるとそれぞれのメーカーに良し悪しがあるので一概には回答しづらいというのが本音です。
サンワ製の方が通信性能が高く、混線しづらいと言われています。
一方で、サンワ製はエントリーモデルの受信機と、ミドルエンド以上の受信機に互換性がなく初心者にはわかりづらい状態になってしまっています。
フタバ製であれば、エントリーからハイエンドまで同じ受信機を使用し続けることができますので、そういった複雑さがないことから当サイトではフタバ製をおすすめしています。
詳しくは下記の記事を参照してください。

ドリフトラジコンをやるならミドルエンド以上のプロポが必須
ドリフトラジコンをするなら、ミドルエンド以上のプロポが必須です。
ドリラジの場合、プロポを通して、サーボとジャイロを細かく設定する必要があるからです。
ドリラジを始めるにあたり、ファインスペックやエントリープロポでサーキット走行を目指すのは難しいです。
ジャイロ設定ができることの重要性
ドリフトでは車体のスライドをジャイロで補正。ミドル以上でないと調整が難しい。
ミドルエンドプロポならサーボ動作の細かい調整が可能
切れ角や戻り速度を自分好みに設定でき、車の扱いやすさが大きく向上します。
セッティングで走りが変わる
路面状況や走行スタイルに合わせて、プロポ設定を保存できるのはミドル以上の大きなメリットです。
https://rc-beginner.com/2025/08/23/%e3%80%90%e5%a4%a7%e4%ba%ba%e7%94%a8%e3%80%91%e5%ae%a4%e5%86%85%e3%81%a7%e9%81%8a%e3%81%b9%e3%82%8b%e5%88%9d%e5%bf%83%e8%80%85%e5%90%91%e3%81%91%e3%83%a9%e3%82%b8%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%81%af%e4%ba%ac/まとめ:初心者は長く使えるミドルエンドから始めよう
いかがでしたでしょうか。プロポ選びはラジコンのキットと同じくらい値段が張る一方で詳しく紹介している記事がないので今回解説してみました。
まとめると以下になります。
- おすすめはミドルエンドクラス(例:フタバ 4PV)
- 操作性と将来の拡張性どちらも満たすバランス型
- ドリフトをするなら機能対応面からミドルエンド以上が必須です。
