ラジコンを楽しむうえで欠かせないのがバッテリーです。
同じマシンでも、使うバッテリーによってパワーや走行時間が大きく変わります。
前回の記事ではバッテリーの種類や充電器の基礎について紹介しました。

今回は「結局どのバッテリーを選べばいいのか?」という疑問に答える形で、用途に合わせたおすすめバッテリーの選び方を解説します。
バッテリーを選ぶ前に知っておきたい“チェックポイント”
バッテリー選びでまず意識したいのは、自分がどのくらいラジコンを遊ぶかです。
使用頻度は、バッテリーの種類を選ぶ上で大きな基準になります。
加えて、容量(mAh)が多ければ走行時間が長くなり、放電率(C値)が高いほど瞬発力に優れます。
重量もマシンの走行性能に影響するため重要です。
さらに、寿命や安全性、そしてコストも含めてトータルで考えると、自分に最適なバッテリーが見えてきます。
用途別おすすめ選定方法
月に1回以上ラジコンで遊ぶ人は「リポバッテリー」がおすすめ
定期的にラジコンを楽しむなら、リポ(LiPo)バッテリーが断然おすすめです。
リポは軽量でエネルギー密度が高く、出力にも優れています。
そのため、加速力やレスポンスを重視する人にぴったりです。
容量は3000〜5000mAhで1回の充電で1時間程度走行可能で、初心者でも十分楽しめます。
管理面に関しては、誤った保管をしてしまった場合発火する可能性があると注意書きがされています。
しかし、リポバッテリーは夏場の車中に放置する・直射日光があたる場所にむき出しで置いておくというようなよほどひどい管理をしない限りは発火・爆発することはありませんので安心してご利用ください。
月に1回も遊ばない可能性がある人は「ニッスイバッテリー」がおすすめ
「たまにしかラジコンをしない」という方には、ニッスイ(NiMH)バッテリーが扱いやすいです。
リポに比べて自己放電が少なく、長期間放置しても大きなトラブルが起きにくいのが特徴です。
また、過放電や過充電に敏感ではないため、初心者が気軽に使える点も魅力です。
容量は2000〜3000mAhあれば20分程度の走行が可能で十分遊ぶことができます。
リポバッテリーの安全性を確保するために
リポバッテリーのリスクとは
リポは高性能ですが、正しく扱わないと危険を伴います。
過充電や過放電をすると膨張や発火につながる恐れがありますし、物理的にダメージを与えてもトラブルの原因になります。
そのため、安全性を意識した管理が欠かせません。
リポバッテリーは間違った保管方法をしなければ、発火・爆発する可能性はほぼない
リポバッテリーを購入する上で1番の懸念点は、発火・爆発のリスクです。
しかし、リポバッテリーはよほど極端な保管をしない限り発火・爆発する可能性はほぼなく、サーキットユーザーのほとんどがリポバッテリーを使用しているようにリスクはほとんどないバッテリーです。
極端な保管方法とは、高温の車内に置きっぱなしにすることや、直射日光の当たる場所で保管することです。
こういった状況下で満充電・過放電状態で放置した場合発火爆発する可能性はありますが、
こういった状態で保管しない限りは、発火・爆発の心配はほぼありません。
安全に使うための管理方法
安全にリポを使うには以下のポイントを守ることが大切です。
- バランス充電器を使用し、必ずリポモードで充電する
- 充電中は目を離さない
- 保管はリポセーフバッグや耐火ケースを使用する
- 高温環境を避けて保管する
- 過放電状態で保管しない
こうした管理を徹底すれば、リポも安心して長く使えます。
リポ vs ニッスイ 比較表
項目 | リポバッテリー | ニッスイバッテリー |
---|---|---|
パワー | 高い(加速力・レスポンス良) | 標準的 |
重量 | 軽い | やや重い |
走行時間 | 容量次第で長く取れる | 容量は控えめ |
管理の手間 | 高い(充電・保管に注意必要) | 少ない(扱いやすい) |
コスト | やや高め | 安価 |
放置耐性 | 弱い | 強い |
おすすめのリポバッテリー
ここからはおすすめのリポバッテリーを紹介していきます。
容量(mAh)が大きくなれば、長い時間走行させることが可能になりますが同時に重量も大きくなります。
重量が大きくなれば、それだけ車速や操作性は落ちますのでバッテリー容量は小さいものをおすすめします。
また、片方を使用しながら片方は充電するといった使い方ができるようにバッテリーは最初から2個購入しておくことをおすすめします。
リポバッテリーはロングタイプと角型ショートタイプの2種類
リポバッテリーは、バッテリーにコードがバッテリー本体に配線されているロングタイプと角型ショートタイプの2種類に分かれます。
ロングタイプは主にオフロードやオンロード用途として、ショートタイプはドリフト用の主流のバッテリーとなっています。

購入するバッテリーが自分のラジコンのシャーシ適合するか確認しておこう
購入するバッテリーが自分のラジコンに合うか確認しておくことは非常に重要です。
例えば、タミヤ製シャーシの場合ほとんどのシャーシがロングタイプのバッテリーに合うように製造されています。
一方で、ドリフトシャーシなどはバッテリーサイズが選べるようになっているものや、角型ショートタイプにだけ適合しているものなど、シャーシによってまちまちになっています。
購入した後に自分のラジコンに合わなかったということがないように事前にどのバッテリーサイズが適合するのかを確認しておきましょう。

ゼエエ Zeee 2S 7.4V 4000mAh 50C TAMIYAプラグ付

ゼエエ Zeee 2S 7.4V 4000mAh 50C TAMIYAプラグ付
ロングタイプでおすすめなのが、こちらのZeeeのリポバッテリーです。
中国のメーカーではありますが、性能面でも問題なくコスパに優れるモデルです。
昨今の物価高の影響を受け、バッテリーの値段も値上がりしています。
この価格帯で買える貴重なリポバッテリーですのでおすすめです。
現在のラジコンバッテリーのほとんどが中国国内で製造されていますが、中国メーカーに抵抗がある人は、ハイテックやヨコモなどのリポバッテリーがおすすめです。
ハイテック エックスパワー Li-Po 7.4V 3800mAh

ハイテック エックスパワー Rスペック #2S3800 Li-Po 7.4V 3800mAh
角型ショートタイプでおすすめなのがこちらのハイテックのバッテリーです。
最小が3800mAhですので、3800mAhの購入をおすすめします。
アマゾンで3800mAhの取り扱いがないため、このバッテリーを購入されたい方は下記のリンクを参照ください。
ラジコンドリフトで主流のバッテリーとなっており、サーキットで走行している8割以上のユーザーがこちらのバッテリーを使用しています。
リポバッテリーの保管に必要な防炎バッグ

ハイテック Li-Po Safety Bag リポバッテリー用収納ケース バッテリー
リポバッテリーの保管・充電は必ず防炎バッグに入れて行います。
サーキットで使用する際もバッグに入れた状態で管理することが徹底されていますので防炎バッグも忘れずに購入しましょう。
おすすめのニッスイバッテリー
ここからはおすすめのニッスイバッテリーを紹介していきます。
ハイテック Ni-MH 3000mAhバッテリー

ハイテックNi-MH 7.2V 3000mAh バッテリー ニッケル水素 タミヤタイプコネクタ
ニッスイバッテリーは日本国内で製造することができないので、取り扱っているメーカーが非常に少ないです。
バッテリーメーカーのハイテックが販売しているこちらのバッテリーが手に入りやすいのでおすすめです。
まとめ
ラジコンのバッテリー選びは「遊ぶ頻度」で大きく分けられます。
- 月に1回以上遊ぶならリポバッテリー
- 1カ月に1回も遊ばないならニッスイバッテリー
リポは高性能ですが、安全管理が必須。ニッスイは扱いやすい代わりにパワーは控えめです。どちらも正しく選べば、ラジコンをもっと楽しく、長く続けられるようになります。

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