前回の記事ではラジコン製作に必要なツールを紹介しました。

今回は、メンテナンスに必要なツールを紹介していきます。
これらに関しては、サーキットに通うようになってから、必要に応じて揃えていくのが良いと思います。
ラジコンカーのメンテナンスツール
ここからはメンテナンスツールを紹介していきます。
上から順に重要度の高いものが並んでいます。
セッティングボード(セットアップボード)

セットアップボードEX [#2519U][イーグル模型]
まず最初に紹介するのはセッティングボードです。
一番最初に購入すべきメンテナンスツールです。
こちらはアライメントをする際に必ず必要になるツールです。
アライメントとは、左右対称に揃えたり、曲がっている部分を真っすぐにしたりといった作業のことで、要するに車体をきちんと整える作業です。
そのアライメントを整える際に大前提となるのが、水平な場所に置かないと意味がありません。
この大前提の水平な場所になってくれるのが、セッティングボードです。
セッティングボードはアクリルの薄い板状になっており、これによってテーブルや机の上でも水平を保つことができます。
だから一番最初に買うべきツールなんだね!
アライメントステーション
アライメントステーションは、ドリフトラジコンをやるなら必須のツールです。

イーグルモデルの**「1/10 アライメント・セットアップステーションドリフトバージョン2」は、ラジコンカーのアライメントをするためのツールです。
- キャンバー角(タイヤの傾き)
- トー角(タイヤの開き具合)
- キャスター角(前輪のキングピンの傾き)
- ホイールのトレッド(左右のタイヤの間隔)
- セットアップの適正バランス
このセットアップステーションを使うことで、目視ではわかりにくい細かいアライメント調整が可能になります。
これらを調整することで、コーナリングなどの走行性能を向上させ、車体の走行を安定化させることができます。
アライメント調整は、ラジコンカーの走行性能に大きな影響を与えます。
特にドリフトラジコンでは、微妙なアライメントの違いが操作性やコントロールに大きく影響します。
アライメントは目視での調整が難しいので、このアライメントステーションは必須ツールです。
初心者のラジコンがうまく走らない原因のほとんどがアライメントがとれていないからです。
そのため、アライメントステーションはできる限り初期から導入しましょう。
ハイトゲージ(車高ゲージ)

こちらは車高を測るためのハイトゲージ(車高ゲージ)です。
ラジコンの車高ゲージを使う主な目的は、ラジコンカーの車高(地面からシャーシの高さ)を正確に測定・調整することです。
車高は、ラジコンカーの性能やハンドリングに大きな影響を与えるため、適切に調整することが重要です。
ハイトゲージは0.2mm単位で細かく測れるタイプのものがおすすめです。
車高ゲージを使う理由:
- 安定性の向上
車高が低すぎると、路面の凹凸に引っかかったり、底擦りのリスクが高まります。一方、車高が高すぎると重心が上がり、コーナリング時の安定性が低下します。適切な車高を設定することで、走行性能を最大化できます。 - 路面状況への適応
オフロードでは車高を高くして、路面の凸凹や障害物を乗り越えやすくするのが一般的です。逆に、オンロードでは車高を低くすることで、空気抵抗を減らし、コーナリング性能を向上させます。 - タイヤとシャーシの干渉防止
車高が適切でないと、タイヤがシャーシやボディと干渉する場合があります。これを防ぐために車高を調整します。 - 均等なセッティングの確認
左右や前後で車高が異なると、車両が曲がりにくくなったり、まっすぐ走行しにくくなる場合があります。車高ゲージを使うことで、均等な高さに調整できます。 - 競技やレースでの基準遵守
レースによっては車高の規定がある場合があります。車高ゲージを使うことで規定に準拠した設定が可能です。
車高ゲージの使い方
- ラジコンカーを平らな作業台に置く。
- 車高ゲージを使い、前後・左右の車高を測定。
- サスペンションやダンパーを調整して、目的の車高に設定。
適切な車高調整は、走行性能だけでなくタイヤやサスペンションの寿命にも影響を与えるため、車高ゲージはラジコンの調整に欠かせないツールといえます。
ターンバックルレンチ

タミヤ(TAMIYA) HOP-UP OPTIONS OP-602 ターンバックルレンチ
アームとシャーシを繋ぐターンバックルを回す際に必要なレンチです。
これがあると、簡単にターンバックルの調整をすることができるので手が痛くならずに済みます。
個人的におすすめな使い方は、ピロボールの着脱です。
ピロボールに押し当てて、テコでアジャスターを外すことが簡単にできるようになります。
キャンバーゲージ

キャンバーの角度を計るためのキャンバーゲージです。
分度器のような平形のタイプとスティックタイプの2種類が販売しています。
個人的にスティックタイプが計りやすいのでおすすめです。
アジャスターレンチ

こちらはターンバックルレンチと同様、アジャスターをねじこむ際に使用するレンチです。

アジャスターのねじこみ作業はとても大変なので是非とも持っておきたいね
シューグー(接着剤)

こちらはボディを内側から補修するための接着剤です。
クラッシュをしてしまったり、激しくぶつけてしまうとボディが割れてしまう場合があります。
そういった際、またはそうなる前に内側からシューグーを塗布して補強するために使用します。
オーバーフェンダーなどを固定する際や工作する際にも使用できる便利な補修材です。
まとめ
今回の記事では、メンテナンスに必要なツールを紹介してきました。
これらに関しては、自分がサーキットに通うようになる前後くらいから必要に応じて徐々に揃えていくのが良いでしょう。
まず必要になるのはセッティングボードです。
こちらはラジコンショップにいけば、メンテナンスや工具のコーナーに置いてありますので実際の店舗でも探してみてくださいね。
次は実際にサーキットに行った時に使うキャリー用品・ピット用品を紹介していきます。