ラジコンを長く楽しむために充電器選びは超重要!
ラジコンを始めたばかりの初心者がつまずきやすいポイントの一つが、バッテリーと充電器の選び方です。
走行中の楽しさに目が行きがちですが、電源系の知識をおろそかにすると、走行時間が短くなったり、最悪の場合はバッテリーを壊してしまうこともあります。
特にリチウム系(Li-PoやLi-Fe)のバッテリーは高性能な反面、取り扱いを誤ると事故につながる可能性があるため、安全面も含めて理解が必要です。
充電器も同様で、付属の簡易充電器だけで済ませてしまうと充電時間が長かったり、バッテリーの寿命を縮めることがあります。
反対に、高性能な充電器を正しく使えば、バッテリーの性能を最大限に引き出し、長期間快適に走行できます。
本記事では、初心者にも分かりやすくバッテリーの種類や特徴を解説し、充電器の選び方、おすすめモデル「ハイテック X1 Pocket Ⅱ」の詳細、そして安全な充電方法までを順に紹介します。
これを読めば、ラジコンの電源周りで困ることはほぼなくなるでしょう。
初心者が知っておくべきラジコンバッテリーの種類
ラジコンで使われるバッテリーは、大きく分けて以下の4種類があります。
初心者が選ぶ際には、価格・性能・安全性・用途の4つの観点から比較すると分かりやすいです。
それぞれの特徴と違いを、メリット・デメリットを交えて詳しく解説します。
1. ニッカド(Ni-Cd)バッテリ

かつて主流だったバッテリーで、耐久性や放電能力が高く、低温下でも安定して動作します。大電流を流せるため、パワーの必要なオフロード走行にも向いています。
メリット
- 耐久性が高く、放電性能が良い
- 比較的安価
- 寒冷地でも性能が落ちにくい
デメリット
- メモリー効果が大きく、充電前に完全放電が必要
- 容量が少なく走行時間が短い
- 環境負荷が高く、廃棄時の処理が必要
現在は入手性が低下しており、タミヤのファインスペックに同梱されているニッカドバッテリー以外はほとんどみかけなくなりました。
2. ニッケル水素(Ni-MH)バッテリー

ハイテック エックスパワー XP3000-NT-B Ni-MH 7.2V 3000mAh
初心者向け入門バッテリーとして現在も広く使われています。メモリー効果が少なく、比較的安全に取り扱えるため、付属品として同梱されることも多いです。
メリット
- メモリー効果がほぼない
- 安価で入手しやすい
- 充電器も安価で種類が豊富
デメリット
- 容量あたりの重量が重い
- 放電性能が低く、ハイパワー用途には不向き
- 充電時間が長くなりがち
初心者がまず始めるなら、Ni-MHは安全性と扱いやすさの面で非常に優れています。
3. リチウムポリマー(Li-Po)バッテリー

ハイテック エックスパワー Li-Po 7.4V 3800mAh
現在の主流高性能バッテリー。軽量かつ大容量で、電圧も高く、モーター性能をフルに発揮できます。
ただし、管理を怠った場合に発火・爆発危険性があるので安全管理が必須です。
メリット
- 軽くて容量が大きい
- 高出力でパワフルな走行が可能
- 自己放電が少なく、保管時の電圧維持が良い
デメリット
- 過充電や過放電で劣化や発火の恐れ
- 専用充電器(バランス充電器)が必要
- 保管は耐火バッグ推奨
Li-Poは性能面で魅力的ですが、初心者は必ず安全管理を理解してから使うべきです。

4. リチウムフェライト(Li-Fe)バッテリー

タミヤ(TAMIYA) バッテリー&充電器シリーズ ・LFバッテリー LF2200-6.6V
Li-Poと似ていますが、安全性が高く、電圧が低めで扱いやすいのが特徴。タミヤなどが推奨する入門〜中級向けバッテリーです。
メリット
- 発火リスクが低く、安全性が高い
- サイクル寿命が長く、繰り返し充電に強い
- バランス充電対応で管理が容易
デメリット
- Li-Poに比べて出力が低い
- 容量もやや少なめ
- 専用対応の充電器が必要な場合がある
初心者がリチウム系を試すなら、Li-Feは安全性の高さから第一候補に入ります。
初心者へのおすすめバッテリー選びの指針
- とにかく安全重視:Ni-MH または Li-Fe
- パワー優先:Li-Po(安全管理必須)
- 古いモデル対応:Ni-Cd(互換性に注意)
充電器も、これらのバッテリータイプに対応しているか必ず確認しましょう。
特にLi-PoやLi-Feはバランス充電機能付きのモデルが必須です。
バッテリー種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ニッカド(Ni-Cd) | ・価格が安い ・寒冷地でも性能低下が少ない ・放電性能が高い | ・メモリー効果で容量低下しやすい ・容量が小さく走行時間が短い ・環境規制で入手困難になりつつある |
ニッケル水素(Ni-MH) | ・扱いやすく安全性が高い ・充電管理が容易 ・価格が比較的安い | ・自己放電が大きい ・高出力が必要な用途には不向き |
リポ(Li-Po) | ・高電圧・高出力でパワフル ・軽量で走行時間が長い ・メモリー効果がない | ・過充電・過放電で劣化や発火の危険 ・専用充電器が必要 ・膨張など劣化の兆候に注意が必要 |
リフェ(Li-Fe) | ・安全性が高く発火リスクが低い ・寿命が長い ・電圧が安定している | ・同容量のLi-Poより出力が低め ・やや重い ・対応専用充電器が必要 |

充電器選びのポイント
初心者がラジコン用充電器を選ぶ際に重要なのは、対応バッテリータイプ・出力性能・安全機能の3つです。
まず、対応バッテリータイプは必須チェック項目です。Ni-MH、Li-Po、Li-Feなど、手持ちのバッテリーや将来使う予定の種類に対応しているか確認しましょう。
特にLi-PoやLi-Feはバランス充電機能付きでなければ安全に充電できません。
出力性能は、充電時間に直結します。例えば5000mAh(5.0Ah)のバッテリーを1Cで充電する場合、必要電流は5A。充電器の最大出力が2Aしかないと、満充電まで2時間以上かかってしまいます。
走行を長く楽しむには、3A以上出力できる充電器が理想です。
安全機能も見逃せません。
過充電防止、温度センサー、ショート保護機能があれば、初心者でも安心して使用できます。
特にリチウム系は、過充電や過放電が原因で発火するリスクがあるため、安全機能付きは必須条件と考えましょう。
さらに便利な機能として、放電機能やストレージモードがあります。
放電機能は走行後のバッテリーを完全放電して保管でき、ストレージモードはリチウム系バッテリーを適正電圧(約3.8V/セル)に調整して保管できます。
これらの機能があると、バッテリーの寿命を大幅に延ばせます。
最後に、サイズと電源方式も要チェック。
屋内だけで使うならAC電源対応、屋外走行も多いならAC/DC兼用が便利です。
初心者はAC対応モデルを選べば、コンセントから直接使用でき、追加の電源機器が不要で扱いやすくなります。
【初心者におすすめの充電器】ハイテック ACバランス充・放電器 X1 Pocket Ⅱ

「ハイテック X1 Pocket Ⅱ」は、初心者から中級者まで幅広く使える高性能充電器です。最大の魅力は小型・軽量・AC対応でありながら、Ni-MH、Li-Po、Li-Feなど多くのバッテリーに対応している点です。
定価8000円ですが、実勢価格は6000円程度で購入できます。
最大6Aの充電出力が可能で、5000mAhのバッテリーでも1時間以内で充電完了。
もちろんバランス充電機能を搭載しており、セルごとの電圧を均等に保つことで、Li-PoやLi-Feの寿命を延ばせます。
さらに放電機能やストレージモードも完備。
走行後の放電管理や、保管時の電圧調整もこの1台で可能です。
安全機能も充実しており、過充電・過放電防止、温度管理、ショート保護など、初心者でも安心して使えます。
液晶ディスプレイで充電状態や電圧がリアルタイム表示されるため、充電進行度を直感的に把握可能。
屋外やサーキットにも持ち出しやすいコンパクト設計で、持ち運びもラクです。

先生も初めたての頃からいまだにX1ポケットⅡを使っているよ
特に初心者の頃は荷物がかさばりがちなので、コンパクトなX1ポケットⅡはおすすめだよ。
ラジコンにハマって、ラジコンバッグやピットバッグを持つようになって、バッテリーも増えてきたら大型の充電器に乗り換えるのもいいかもね

バランス充電を行うには
バランス充電を行うには、下記のバランス変換ボードが必要になります。
X1ポケットⅡにはバランス変換ボードは付属してきませんので、
充電器を購入する際には必ず一緒に購入しましょう。

リポ・リフェバッテリーのバランス充電とは?
バランス充電というのは、LiPo(リポ)やLiFeといった複数セルの充電池の各セルごとの電圧をそろえながら充電する方法のことです。
なぜ必要なのか
- 複数セルのバッテリーは「セル」と呼ばれる単位の電池が直列につながっています。
例:2S LiPo(7.4V)なら 3.7V × 2セル - 使っているうちに各セルの電圧が少しずつバラつきます。
- この状態で普通に充電すると、一部のセルだけ過充電になったり、逆に過放電になったりして、バッテリーが劣化・膨張、最悪の場合発火のリスクがあります。
バランス充電の仕組み
- バランス充電では、バッテリーの「メイン端子」から電流を送りつつ、バランス端子(細いケーブル)から各セルの電圧を監視します。
- 電圧が高いセルの充電を抑え、低いセルには多く流すことで、最終的に全セルがほぼ同じ電圧(たとえば4.20V)になります。
メリット
- 安全性が高い
過充電や過放電による事故を防げる - 性能維持
セルのバラつきを減らし、バッテリーの持ちやパワーを安定させる - 寿命延長
電圧差が少ない状態を保つことで長く使える
X1ポケットⅡのリポバッテリー充電の具体例

初心者の人からバッテリーの充電方法や、充電器の使用方法がわからないと質問をもらうことがあるので、ここからは具体的な使用方法を紹介するね。


まずはバッテリープログラムの中からリポバッテリーを選択して、エンターを押してね


今回は、3800mAhのバッテリーを充電するよ!
充電する際に確認したいのは、
①バッテリーの容量(今回は3800)
②セル数(7.4V/2S)の2点を確認してね


充電器のバランスチャージを選択して、3.6Aの7.4V(2S)に設定して、エンターを長押し!
安全に充電できるかを充電器が確認がしたあとに、問題なければエンターをもう1度押すと充電が開始されるよ。

今回は3800のバッテリーに対してだから、3.6Aで充電しているけど、これが4200のバッテリーの場合は4.0Aで充電するよ。
早く充電したいからといって3800mAhのバッテリーに3.9A以上で充電するのはバッテリーの摩耗を早めるし、危険なのでやめてね。
目安としては、バッテリー容量から0.2A下げた容量で充電するのが安全でバッテリーにも優しくておすすめだよ。
一歩踏み込んだ充電器が欲しい方には2口充電可能なハイパワーモデルがおすすめ

ハイテック AC バランスチャージャー X2 バーティカルコンパクト2
中級者の方や、一歩踏み込んだ充電器が欲しい方は、上記のような2口充電可能なタイプや、二口充電+ハイパワー充電可能な下記のモデルもあります。

中級者〜エキスパートレベルになってくると、バッテリーを常に満充電の状態で使用しラップタイムを削ったり、満充電状態で使用することで常にフルパワーで走行できるように配慮したりとバッテリーの摩耗にも気を使ったりします。
そのときに、X1ポケットⅡのように1口充電では足りなくなったり、充電速度が遅いとラジコンを走行できない無駄な時間を発生させてしまうのでこういった充電器が必要になってきます。
最初からある程度ラジコンに向き合うつもりで考えている人は上記のような2口充電のタイプの充電器がおすすめです。
安全に充電するための基本ルール
- 耐火バッグの使用:Li-PoやLi-Fe充電中は必須
- 充電中は目を離さない:万一の異常発熱や膨張に対応できるようにする
- 高温・直射日光を避ける:炎天下の車内や夏場の屋外での充電は危険
- 過充電・過放電を防ぐ:充電器の設定を間違えない
- 定期的なケーブル点検:被覆の剥がれや断線は火災の原因
まとめ –適切な充電器と充電方法でラジコンライフをもっと快適に
初心者がラジコンを長く安全に楽しむためには、バッテリーの種類と特性を理解し、それに対応した充電器を使うことが欠かせません。特にリチウム系(Li-Po、Li-Fe)は性能が高い反面、安全な充電方法を守ることが大切です。
ハイテック X1 Pocket Ⅱのように、幅広いバッテリーに対応し、安全機能や放電・ストレージモードを備えたモデルなら、走行もバッテリー管理も快適になります。正しい知識と適切な機器で、安心・快適なラジコンライフを満喫しましょう

✅ 当サイトから最も売れているラジドリシャーシ・メカ類はコチラ!
販売数量から厳選した初心者〜中級者用おすすめモデルです。
迷ったらまずはこの組み合わせをチェックしてください!
【シャーシ】
▶ ヨコモ RD2.0
→ 初心者向けラジドリシャーシの決定版!
【サーボ】
▶ ReveD RS-ST
(2025/10/08 16:49:45時点 楽天市場調べ-詳細)
→ ラジドリ用サーボの決定版ともいえるコスパモデルです!
【ジャイロ】
▶ ReveD Revox
→ ラジドリメーカーのReveDが手掛けるラジドリジャイロのスタンダードモデル
【ESC】
▶ ヨコモ BL-EP6
→ プログラムカード付きでコスパに優れ、扱いやすい初心者用ESC!