メカニクス

ラジコンのプロポはサンワとフタバどっちがおすすめ?初心者向けに解説

今回は、初心者向けにプロポの概要の説明と役割、それとおすすめのプロポを紹介していきます。

サンワとフタバ、どっちのプロポを選んでいいかわからない。

そもそもプロポって何?という人に分かりやすく解説していきます。

結論からいうと、全く何も分からない状態から買うならフタバがおすすめです。

ラジコンのプロポの概要

ラジコンの「プロポ」とは、「プロポーショナル送信機」の略で、ラジコンカーを操作するためのコントローラーのことです。

プロポはメインに2.4GHz帯の無線通信を利用し、ステアリング(ハンドル操作)とスロットル(アクセル・ブレーキ)をコントロールできます。

初心者向けのプロポは扱いやすく、反応が安定しているものが多いです。

プロポには、ハンドルを回して操作する「ホイラータイプ」と、レバー(スティック)で操作する「スティックタイプ」があります。

一般的には、RCカーではホイラータイプが主流で、多くのメーカーがこの形状のプロポを販売しています。

プロポを選ぶ際には、「操作のしやすさ」「応答速度」「予算」などを考慮しましょう。

初心者向けには、手軽に扱えるエントリーモデルが多数あります

まずは基本的な操作に慣れながら、自分自身合ったプロポを見つけることが大切です。

サンワとフタバのプロポの特徴について

ラジコン用のプロポには、主に「Sanwa(サンワ)」「Futaba(フタバ)」という2大メーカーがあります。

それぞれの特徴をご紹介します。

Sanwa(サンワ)

SANWA エントリーモデル MT-R RX-493i

高性能で信頼性が高く、多くの競技ユーザーにも選ばれるブランド。

初心者向けからハイエンドモデルまで幅広く展開しており、「MT-5」や「MX-6」などのエントリーモデルも人気初心者でも扱いやすく、ステップアップしやすいのが魅力です。

サンワのプロポの特徴:カスタマイズ製が高い

サンワのプロポの最大の特徴は、カスタマイズ製の高さにあります。

プロポの設定項目が豊富で、ユーザーに合わせて細かくセッティングできるのが最大の特徴です。

みどる先生

先生も全部のメカニクスをサンワで統一しているよ

一方で、あまりにも細かくセッティングができすぎてしまい、またセッティングの項目が複雑なため初心者の場合とっつきにくく、性能をうまく引き出すことが難しいという意見もあります。

こういった観点から、サンワ製プロポはある程度ラジコンの知識を持っている人や、自分でカスタマイズすることを楽しめる人におすすめです。

Futaba(フタバ)

フタバ ハイエンドプロポ 10PX

航空機用の無線技術を相談した高精度なプロポを提供。

耐久性に優れ、安定した通信が可能。

初心者向けの「3PV」は、操作性がよく、価格も手頃なため、初心者におすすめです。

初心者は「使いやすさ」と「価格」で選んでいいと思います。

フタバのプロポの特徴:安定性が高く、扱いやすい

フタバのプロポの特徴は、安定性と扱いやすさです。

エントリーモデルからハイエンドまで幅広いラインナップがあり、

順当にステップアップすることが可能です。

また、操作性にクセがなく初心者でも扱いやすいのが最大の特徴です。

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サンワとフタバどっちがおすすめ?

サンワ(Sanwa)製とフタバ(Futaba)製のプロポ(送信機)は、どちらも日本のラジコン業界では非常に評価が高く、ほとんどのユーザーがこの2社から選んで使用しています。

プロポはラジコンライフを続けていく中でずっと使い続けるものです。

そのため、最初のメーカー選びが非常に重要です。

とりあえず始めてみたい!という初心者にはフタバがおすすめ

フタバ製は、操作性にクセがなくシンプルで扱いやすいのが特徴です。

プロポの設定もシンプルでラジコンを始めたばかりの人にもわかりやすいのが特徴です。

また、サンワとフタバを比べた際にフタバユーザーの方が多い印象があります。

それだけ情報交換もしやすい環境が整っているので、とりあえず始めてみたい初心者にはフタバがおすすめです。

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いずれは大会などに参加していくならサンワ

本格的にラジコンに取り組んでいきたい、いずれは大会に参加していく可能性があるならサンワ製のプロポがおすすめです。

サンワは、ハイレスポンスを売りにしており文字通り操作性が高く、プロポを通して細かく設定できるのが最大の特徴です。

このことから、エキスパートユーザーに使用者が多く、大会の参加者や競技目的の方にはサンワユーザーが多いです。

サンワ製プロポの注意点:受信機に動作適合性がない

サンワ製のプロポの注意点としては、エントリーモデルとミドルクラスモデルの受信機に適合性がないという点です。

詳しくは、下記の図を適合表を参照ください。

詳しい理由は割愛しますが、エントリーモデルからミドルクラスモデルにステップアップしていった際に受信機を買い替える必要があるということです。

例えば、現行販売品のエントリーモデルのMX-6から、現行販売品のミドルエンドモデルのMT-5にステップアップしようとした際に、受信機を新たに購入する必要があるのです。

この点がサンワ製をおすすめできないポイントです。

今後、ハイエンドとミドルエンドプロポに対しても受信機の互換性がなくなる可能性もゼロではありません。

また今使っている受信機も今後発売されるプロポと通信できない可能性があることから、サンワ製ではなくフタバ製をおすすめしています。

サンワ・フタバ関係なく、大会に参加していきたいならミドルクラス以上のプロポを初めから購入しよう

もし大会に参加してみようという気持ちが少しでもあるなら最初からミドルクラス以上のプロポを購入することをおすすめします。

プロポには、エントリー、ミドル、ハイエンドという3種類があります。

大会に参加するなら、プロポでマシンのセッティングを細かく調整する必要があります。

また、大会に出場するレベルの設定が調整できる機能はミドルクラス以上のプロポにしか搭載されていません。

エントリークラスから購入していって徐々にステップアップするのもいいですが、最初からミドルクラスのプロポを購入することをおすすめします。

2025年現在販売中のミドルクラス用プロポは、

フタバなら、T4PM Plus

サンワなら、MT-5です。

プロポのエントリー、ミドル、ハイエンドって具体的にどう違うの?

プロポのクラスによる違いについて説明します。

プロポには、エントリークラス、ローエンド、ミドルクラス、ハイエンドクラスの4つのクラスがあります。

プロポの具体的な違いは、「応答速度」と「細かい設定ができるか」の2点です。

ハイエンドになるにつれ、応答速度があがり、より細かく設定できるようになります。

エントリーでいえば液晶がついていなかったり、簡単な設定項目しかないものが殆どです。

ミドルクラスのプロポから走行に必要なマシンの基本項目を設定できるようになります。

サーキットを走行しているユーザーのほとんどがミドルクラス以上のプロポを使用しています。

ハイエンドは、ミドルクラスプロポとほとんど設定できる項目に変わりはありません。

しかし、操作性や応答速度がミドルクラスと違います。

ハイエンドとミドルクラスの違いは「解像度が変わる」ということです。

より鮮明に、くっきりと走りに直結するようになるのがハイエンドプロポを使う意義になります。

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当サイト推奨初心者向けおすすめプロポ:T4PM Plus (フタバ

FUTABA 4PM Plus/4PMプラス TX送信機単品 

当サイトでは、ミドルクラスプロポのフタバのT4PM Plusを推奨しています。

サーキットだけでなく、大会などを目指すレベルにも十分な性能があり、長く使うことができますし、流通量も多く情報やユーザーも多いからです。

予算が合わない人は、3PVもおすすめ

双葉電子工業 3PV-R314SBE-F24J1DX (T3PV T/Rセット R314SB-E付

T4PMが一番おすすめですが、予算が合わない人やお子さんに購入される人はフタバのエントリーモデルプロポの3PVでも良いと思います。

性能はT4PMに劣りますが、サーキットで遊ぶ分には十分な性能で必要な機能を全て満たしています。

コストパフォーマンスが高いプロポですのでおすすめです。

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サンワ製が欲しいならミドルクラスのMT-5以上プロポの購入を推奨

SANWA MT-5 

SSLでのセッティングに魅力を感じて、サンワ製を選ぼうと考えているならミドルクラスのMT-5から始めることをおすすめします。

前述のとおり、サンワは過去に販売していたプロポとの受信機の互換性をなくし、

現行販売品だけが通信できる方式をとりました。

これによって、現行販売品のエントリーモデルのプロポとミドルクラス以上のプロポでは受信機を買い替える必要が発生しました。

本来なら、プロポをエントリーからミドルレベルにステップアップしたとしても通信できるのが一般的ですが、サンワはエントリーモデルとそれ以上の受信機の互換性をなくしたのです。

サンワ製の購入を考えているなら、M-17とも通信可能で今後のステップアップや、SSLのセッティングも可能なミドルクラスプロポのMT-5から始めることを推奨します。

サンワのメリット:メカをサンワセットで揃えた時の性能が高く、コスパが良い

ここまで、フタバのプロポを紹介してきましたがサンワの最大のメリットを紹介します。

それは、サーボ・ジャイロ・ESC(アンプ)をそれぞれサンワ製で揃えた時の価格が安く、性能が高いということです。(これをフルサンワとかサンワセットとよびます)

サンワはSSLというサンワ製のプロポとサンワ製のメカニクスを使用した際にプロポで特有の設定をすることができるのが最大の強みです。

このSSLを使うために、サンワ製でメカ類を統一するのですがその際にかかる費用が他社のメーカーより安いのが特徴です。

具体的にいうと、フタバ製ジャイロ約25000円に対して、サンワ製のジャイロは約9000円程度で手に入ります。

サンワは全てをサンワ製で統一するとコスパが良く、設定もしやすくなるのが特徴です。

みどる先生

ちなみに、先生もフルサンワセットを使っているよ。

エキスパートの人でもフルサンワを使っている人は多いんだ。

それだけメリットの大きいのがフルサンワセットの特徴だよ。

まとめ:初心者にはフタバ製プロポがおすすめ。大会などの参加を見据えるならサンワ製がおすすめ。

今回はラジコンのプロポについて紹介してきました。

おすすめはフタバの4PM Plusです。

フタバ製がおすすめな理由は、使用者が多く情報交換がしやすいことです。

今後、大会の参加を見据えるならサンワ製がハイレスポンスでおすすめです。

サンワ製から始めるならMT-5がおすすめです。

また、少しでもラジコンを長く続けていくつもりがあるならば最初からミドルクラスのプロポを購入しましょう

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