今回はラジコンの初歩の初歩として、大前提の仕組みや役割などの知識の部分を解説していきます。
このメカがこういった役割を担っていることをざっくりと把握しておくことが重要です。
ラジコンとはRadio Controll(ラジオコントロール)の略
まずは、ラジコンやRCと呼ばれる用語についてです。
ラジコンは、ラジオコントロールの略です。
名前の通り無線LANやWifiのような電波を使って送信機とマシンを接続し、操作を可能にするのでラジオコントロール、略してラジコンという名前がついています。
他にもRCと呼んだりもしますが、こちらもRadio Controllの頭文字を取っています。
ラジコンの種類について
ここからはラジコンの種類について紹介していきます。
今、ラジコンでもっとも主流となっているのが電力式のオンロードツーリングです。
ラジコンの動力は、エンジンと電池の2種類
ラジコンの動力は2種類あります。
エンジン式と電力式の2種類です。
エンジン式は迫力があり、エンジン音もカッコイイのが特徴ですが、走行可能なサーキットに限りがあるのと取り扱いが難しいです。
電力式は、主に電池やバッテリーを搭載し動力とするので安価で取り扱いもしやすくラジコンカーの8割がこの電力式です。
ラジコンのサイズは様々!主流は1/10サイズ
ラジコンにはさまざまなサイズがあります。
現在ラジコンと言われて最も主流なサイズは1/10サイズです。
他にも1/10より1回り小さいMシャーシや、1/12サイズ、ミニッツと呼ばれる京商から販売されている1/27の手のひらサイズのラジコンもあります。
ラジコンのジャンルはざっくり6つ
ラジコンには、ざっくりと6つのジャンルが存在します。
オンロード

オンロードはラジコンでもっとも主流のジャンルです。
大きなサーキットをフルスロットルで駆け抜け、コーナリングテクニックとスピードを競います。
主流ジャンルだけあって、人口も多く、情報やパーツの流通量も多いのが特徴です。
オンロードを始めたい人は下記の記事に詳細を記載しています。

ドリフト

ドリフトは、車体を滑らせてコーナーをせめ、運転の技術を競いあうジャンルです。
2023年にReveDからRDXという入門用のシャーシが発売されてから人口が増えてきているジャンルです。
オンロードのように走行中にクラッシュしたり、ぶつかったりする可能性が少ないので、ボディを作り込んでスケールモデルとしてラジコンを楽しむ側面もあります。
ドリフトについて詳しく知りたい方は下記の記事をご参照ください。
https://rc-beginner.com/2025/01/11/%e3%80%90%e5%a4%a7%e4%ba%ba%e7%94%a8%e3%80%91%e5%88%9d%e5%bf%83%e8%80%85%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e3%81%aa%e5%85%a5%e9%96%80%e7%94%a8%e3%83%89%e3%83%aa%e3%83%95%e3%83%88%e7%94%a8/オフロード

オフロードは、砂や土といった悪路面を砂煙をたてながら爆走するジャンルです。
路面の悪さから操作性が悪いエリアがあったり、コースにジャンプ台やクランクがあったりと他のジャンルとは違った楽しみがあります。
また、オフロード車は走る場所を選ばないので1人で趣味として始めるには最適なラジコンジャンルです。

ミニッツ

ミニッツは、京商というメーカーから発売されている手のひらサイズのラジコンのことです。
ミニッツの良さは、他のジャンルと同様にラジコンを楽しみながらも、非常に手軽で遊ぶスペースが小さくても対応できる点です。
ミニッツはサーキットも多く、カスタマイズも楽しめます。
一方でボディが完成済みで販売しているため、オリジナリティを追求したり、サイズが小さいので部屋に飾って眺めるという所有感を満たすような楽しみ方にはあまり向いていません。
クローラー
クローラーとは、這い回るという意味で山岳や険しい道をラジコンに走らせるジャンルです。
日本国内では、クローラーはあまり流行しておらずとてもニッチなジャンルです。
一方で、アメリカやヨーロッパではクローラーは1ジャンルとして確立されており大規模な大会も開催されているようです。

先生もラジコンを最初はクローラーから始めたんだ。
どこでも走らせられるのが特徴なんだけど、あまりにも情報や交流が少なくてすぐに乗り換えたよ
ロマン(懐古)

最後に紹介するのがロマン的にラジコンを楽しむ方法です。
こちらは走行を主な目的というよりかは、ラジコンをスケールモデルとして楽しむ方法です。
最近では、タミヤなどから復刻版といわれるシリーズが再販されています。
子供の頃に買ってもらえなかった、人気がありすぎて買えなかったという人々に対して、当時のノスタルジックな思い出を懐古してもらい、お子さんと一緒に再度ラジコンに触れてもらうのが狙いです。
ラジコンを動かすメカ類の役割を解説
ここからは、ラジコンを動かすメカとその役割を紹介していきます。
ラジコンのコントローラー:プロポ
ラジコンのコントローラーのことをプロポと呼びます。
プロポとは、プロポーショナルの略で比例するという意味です。
プロポに入力された操作に比例して、動きをマシンに伝えるということですね!
プロポには、ホイールタイプとスティックタイプの2種類があります。
RCカーやラジコンの主流はホイールタイプで、
ドローンや航空機系のプロポはスティックタイプが主流です。
詳しく知りたい方は、下記の記事でプロポについて紹介しています。

プロポの指令をESCに伝える受信機
新品でプロポを購入したら付属している受信機です。
プロポの操作を受信機はESCに伝える役割を担っています。
新品のプロポを購入したら受信機はセットで同梱されています。
前後左右の動きをマシンに伝えるESC(アンプ)
ESCは、エレクトリックスピードコントロール(Electric Speed Control)の略です。
通称アンプと呼びます。
日本語に訳すと電子速度操作機といった感じでしょうか。
プロポからの操作が受信機を経由してESCに伝わりその役割をマシンの駆動に割り当てる役をしています。
要するに、マシンの司令塔といったポジションです。
ラジコンを左右に操縦するサーボ
サーボとは、左右の舵角を決定するメカのことです。
サーボは、英語のサーヴァント(servant:召使い)の略です。
シグナルに対して忠実な動きを反映することからこの名称がついたそうです。
四角い箱のような形をしていますが中にはモーターが入っていて、
操作に対してモーターが動くことでサーボホーンを介してラジコンの左右の舵角に反映します。
ラジコンの前後の動きを担うモーター
モーターは、回転することで前後の駆動の役割を担います。
ミニ四駆などでみなさん十分ご存知かと思います。
レバーを握ることでESCを経由してモーターが回転し、ラジコンを前後に走らせます。
ラジコン用のモーターには、ブラシモーターとブラシレスモーターの2種類が販売されています。
ブラシモーターは安価(〜2000円)ですが、メンテナンスの必要があり内部に粉塵やホコリや汚れがたまると壊れる可能性があります。
ブラシレスモーターは高価(5000円〜)ですが、メンテナンスフリーで、取り扱いが簡単なことが特徴です。
カウンターステアをあてるジャイロ(ドリフトのみ)
ジャイロは、ドリフト時のコントロールを補助しステアリングを補正してくれます。
こちらは、ドリフト用ラジコンには必須のメカニクスです。
動力源のバッテリー
最後は、ラジコンに電力を供給するバッテリーです。
こちらもスマートフォンが普及した現代において、説明は不要ですね。
バッテリーには4種類あり、特徴も様々です。
詳しく知りたい方は下記の記事を参照してください。

まずは始めて、楽しんでみよう!
ラジコンを始めてみようと思って初心者が最初にあたる壁が、
情報量の多さと複雑さだと思います。
そうやって色々と調べて理解していくうちに、ラジコンへの熱が冷め始める前に辞めてしまったという話をよく聞きます。
一歩一歩、少しずつ理解して進んでいく過程もラジコンの楽しみのひとつです。
まずは、キットを買って始めてみる。作ってみて楽しんでみる。
本記事を通じて、ラジコンの楽しさを知ってもらえる人が増えたら嬉しい限りです。
